名進研の良いところ
+校舎の多さ
+社員のみでの運営
名進研の悪いところ
-講師の質
-全体的に下り坂
-サピックスとの提携
名進研の特徴
名進研は数年前まで、東海地区最大の中学受験塾でした。ただ、残念ながら生徒数・合格者数ともに日能研に抜かれ、低落傾向に歯止めがかかっていません。何よりも問題なのは、その状況が改善する兆しが見えないことです。Sクラスの設定は、全員の最難関校合格という結果(2022年度)でひとまず成功しましたが、このクラスに在籍し続けるハードルの高さを考えれば、それも当然だと感じます。日能研のZクラスや、馬渕のNKクラスのようなものです。
校舎数の多さは、数少ない強みです。未だに主要なポイントには校舎があり、拠点校と併せて通いやすい塾になっています。
使用テキストについては、四谷大塚の新演習と同じような中学入試のスタンダードを押さえたものから、サピックスで使われているテキストに変更され、通っている生徒や東海地区の入試レベルからの乖離が見られます。受験国語を使っていれば良かったと思うのですが、わざわざ、関東の最難関校にターゲットを絞ったテキストに変更することには意味がないと思います。また、これは社員の質の問題にもつながりますが、現場の方たちにとって、このようなことは私に言われるまでもなく、当然分かっていたことだと思います。その位、だれの目にも明らかな乖離があるのに会社の進める方針に従うしかない、という組織文化の問題さえ感じられます。
現状では、これから衰退していく点しか見られない塾になっています。私の仕事の上でも、ご兄弟でご依頼をいただくご家庭が多いのですが、上のお子さんが名進研に通っていたご家庭で、下のお子さんが名進研に通っているご家庭は一軒も無いような状況です。
最後に講師の質という点でも、優秀な評判の方が病気休職をされたり、退職されたりと、無理なしわ寄せが指導力のある方に集中している様子が伺えます。この、狂い始めた歯車をどこかで直すことができればよいのですが。