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2016年2月7日 by 佐々木文叔

家庭教師の選び方

一番重要なのは家庭との相性

 

 家庭教師をどのように選ぶかはご家庭によって様々だと思いますが、初めて使う際にはどうして良いか分からなくなることもしばしばです。頼んだ相手が相性ピッタリで何の問題もなく第一志望の中学に合格できるならそれに越したことはありませんが、後から問題が出てくることもあるでしょう。「事前にこうなると分かっていればこの人には頼まなかったのに!」ということのないように、どのようなことに注意して家庭教師を選ぶのかを考えてみます。

 

 1.選び方によるメリット・デメリット

  家庭教師を選ぶ方法としては①家庭教師センターなどの派遣会社を通じて、あるいは、②個人契約できる相手を探すという方法があると思います。それぞれの選び方にはメリットもデメリットもあります。まずはその点を確認してみましょう。

  ①派遣会社を通じて選ぶ場合

   ・メリット:講師の交換が簡単にできる。

         探しまわる手間が省ける

    家庭教師センターからの派遣の場合、一番のメリットはすぐにクビを言い渡せるところにあります。センターに連絡して来月から他の人にお願いしたいといえばそれで大抵の場合は換えることができます。個人契約の場合にはそれを相手に伝えなければなりませんし、後任も自分で探すしかありません。また、条件に合致しているかどうかを慎重に比較する手間と時間も省けます。個人契約の場合には受験までに時間がない場合などに、良い家庭教師に出会えるかどうかは運頼みになってしまいます。

   ・デメリット:払った額が全額講師に渡ることはない

          講師の質が見えにくい

   家庭教師センターからの派遣で一番のデメリットは、ご家庭が支払われる額のほぼ半額しか講師に渡らないという点です。時給5000円で支払いをしても、講師の時給は2500円前後にしかなりません。常に支払う額と講師からの授業が釣り合っていない状態にあることに注意する必要があります。また、講師が要求する報酬の水準と実力が必ずしも正比例の関係にあるとは思いませんが、個人契約であれば報酬は青天井ですから、支払う時給の半額程度にしか見合わない講師である可能性は否定できません。インターネットの発達したこの時代に個人で家庭教師業を営むことはさして難しくありませんから。

  ②個人契約で選ぶ場合

   ・メリット:実力がある講師である可能性が高い

   個人契約で選ぶ場合の一番のメリットは支払った額が講師に全額渡り、それに見合った授業を受けられる可能性が高い点にあります。個人で働く場合とと派遣センターで働く場合の一番の違いは何かというと、クビを切られることのダメージの大きさです。派遣センターの場合、もちろん何度もクビになるような講師はいずれ辞めさせられるのかもしれませんが、一度や二度のクビは大したダメージになりません。次の仕事もセンターが紹介してくれます。これに対して個人の場合にはかなり大きなダメージになります。そのご家庭から頂く報酬がなくなるだけでなく、その時間にピッタリ合う次のご家庭を探すのはとても困難です。その後半年、一年といった長い期間でその時間帯の収入が途絶える可能性が高いのです。ですから、個人で家庭教師業を営むことが出来ている講師は、少なくともある程度以上の期間、ご家庭を満足させられたということになります。

   ・デメリット:クビにするのが大変

  個人契約の場合、これが一番の問題になります。満足できる仕事ぶりで結果も順調に出ているなら、そんな場面には出くわさないですが、そもそも家庭教師を使うのは勉強が上手く行っていないからです。そうである以上他の講師に換えたいという思いはどのご家庭でも一度は持たれるのではないかと思います。そんな時に個人契約(特に誰かの紹介)だと断るのに大変なエネルギーを要します。また、次の講師も個人契約で探すとすると、見つけるまでの労力と時間もかかります。子どもとの相性が悪かった場合は最悪で、授業のたびに子供に授業を受けさせるという苦痛に満ちが作業が必要となります。このページの内容とは関係がありませんが、中学受験を途中で諦める一番の原因は、子供の成績不振ではなく、子供に勉強をさせることに疲れることだと感じています。毎日のように起こる「勉強したくない」→「勉強しなさい」の繰り返しにうんざりしてしまうのではないでしょうか。

 

2.家庭教師選びで気をつけたい注意点

 ・意思の疎通が出来るか

 家庭教師にかぎらず人に物を教える場合には言葉をどれだけ使いこなせるかが重要です。家庭教師との面談の際に一番注意しなければならないのは、その相手と自分、お子さんが意思の疎通を円滑に行えそうかということです。子供にわかり易い言葉で伝えられるかだけでなく、ご家庭との円滑な意思疎通も重要になります。

 ・その人物を家庭に招き入れることに抵抗はないか

 家庭教師は最低でも毎週1回はご家庭にお邪魔することになります。挙措や言葉遣いなど、その人物と同じ空間と時間を共有することに抵抗がないかどうか、よく確認したほうが良いです。

 ・合格実績、経歴

 正直なところ、あまり関係ありません。いくらでも話を盛ることが出来ますし、ウソかどうか確かめる方法もありません。ただ、どのようなお子さんをそれまでに担当してきたかということについては結構重要だったりします。家庭教師には大きく分けて、勉強しない子を育てるのが上手いタイプと、勉強を頑張る子を伸ばすのが上手いタイプがあります。難易度の低い中学の合格実績しかない家庭教師でも前者のタイプとしてお子さんにと相性が合うかもしれません。

 ・イレギュラーな費用の扱い

 これは必ず契約をする前に確認してください。特に、教材、延長、交通費、別日の扱い、欠席の扱い、相談の扱いなどは、後になってから気がつくことが多い項目です。

 

3.絶対にお勧めしない家庭教師とは

 ここまでできるだけ客観的に書いてきましたが、私が思う絶対に選んではいけない家庭教師について書いておきます。

 コンビニなどで見かける、「勉強が嫌いな子向けの云々」という家庭教師を使われることはお勧めしません。この会社は幾つもの名前で展開していますが、高額(数十万円以上)な教材を最初に買わせ、その後に学生のアルバイト講師を派遣してきます。もちろんこの講師にも時給は発生します。お勧めしない理由はいくつかありますが、学生主体の講師陣では中学受験に対応することは無理なこと、教材に値段ほどの価値が無いこと、勉強が嫌いな生徒に勉強をさせることがとても難しいことなどが挙げられます。

 そもそも、勉強したくない子供に勉強をさせることほど難しいことはありません。もし、勉強をしたくないという子供でも何らかの方法で勉強が好きになるという幻想を抱いておられるなら、騙されたと思って(実際騙されますが)頼んでみてもいいかもしれません。目が覚めます。

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プロフィール

愛知県在住
・大手中学受験塾国語科講師
・プロ家庭教師

2006年:名古屋大学法学部法律学科卒業
以後、派遣家庭教師・明倫ゼミナール国社講師を経て現職。

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